見えない鎖を断つ方法 あとがき

洋平視点に限界がきて終わった感じになりました。いつもいつも同じこと、洋平に言わせて本当ゴメンナサイ。
何より洋平の何かが見出せなかったのは洋平ではなくこの私です。洋平は立派にプレイしてくれました。
なんて云うか、いくら捏造といえ私が見出しちゃいけない気がして……
確かに彼は賢いけど、大物になるタイプでもなく真面目に会社員なんて柄でもなく、裏方というか、何かしらのブローカー的な存在として所謂肩書きのない職に就いてる気がしますが、どうなんでしょう。

そんな神洋の始まりは、洋平の敬語受けが欲しくて手を付けた次第でした。
洋平が心底屈服してしまうような、つまり洋平の上をいく人。それが接点、という本来一番無視できない点を無視すればあっさり出てきちゃいました。
真面目で努力家ってだけでなく洋平と同じ意味で賢い、冷静に見極めることができる年上が相手となれば、洋平としては侮れない、油断ならない、心で見下すことも出来ない。
報われない努力というのは洋平の中ではあり得ない、というのは原作でもそれとなく垣間見た気がしました。でもそれを地で行く、事実成し遂げてゆく神はまるで洋平と真逆のタイプ。正に接点のないところに言葉にならない何かが湧き、気付けばそれなりの年月を費やしてましたね……
「俺に神さんのケツ奪える自信ないの」
この洋平の言葉に神洋の全てを凝縮させたつもりです。
決して洋平が弱気だとか後ろ向きということじゃなく、絶対に崩してはいけないもの、自分が奪っちゃいけないものだと肌で感じてたわけです。
結局のところ敬語なんてどこか行っちゃったわけですが、大人な神さんから見ればそれも「まあ別に」洋平もからかい甲斐のある後輩の一人になってしまいます。あんな関係にならずともいい付き合いしてそうな。
可愛いよ、なんてからかわれても、洋平も悪い気しないんじゃないかな……というより神さんは理想の先輩で、後輩を伸ばすこと、可愛がることを知ってますね。
洋平が屈服してしまうような相手と言いましたが、この後輩を可愛がるという優しさもあって成り立った関係です。神さんがただひたすら真面目で賢い優等生というだけだったら、洋平はもっと早い段階で諦めてたと思います。
序盤、洋平はその優しさに付け込んではみたものの、神は更に上手でした……ということで神洋完結です。
後の牧暮あたりで明かされることも少々ありますが、とりあえずこれで。

洋平視点はそれなりに満足したので、続くなら神視点を欲してます。
ありがとうございましたm(._.)m



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